リフォーマーのエレファントとは
**エレファント(Elephant)**は、リフォーマーの上で背中を丸めた前屈の姿勢をつくり、キャリッジを前後に動かす種目です。象が鼻を垂らした形に見えることから、この名前がついています。
保つ形が、ロングストレッチと正反対
同じ支持系ですが、保つ形が逆です。
| ロングストレッチ | エレファント | |
|---|---|---|
| 保つ形 | 一直線 | 背中を丸めた前屈 |
| 主に働く場所 | 体幹全体・肩 | 腹部・裏もも |
| 崩れ方 | 腰が落ちる | 腰が反る/背中が平らになる |
**「どちらも支える種目」とまとめると、要点を外します。**エレファントで一直線をつくると、それは別の種目になります。
なぜ丸めたまま行うのか
背中を平らにすると、動きの主役が裏ももの伸びに移ります。そうすると腹部の仕事が抜けます。
丸めた形を保ったまま台を動かすことで、腹部が働き続ける状態をつくります。これがこの種目の目的です。
| 背中の形 | 何が起きているか |
|---|---|
| 丸めたまま | 腹部が働き続ける(狙いどおり) |
| 平らになる | 裏ももの伸びが主役になり腹部が抜ける |
| 反る | 腰に負担が移る |
見られていること
| 局面 | 見られている点 |
|---|---|
| 姿勢をつくる | 背中が丸まっているか・恥骨が引き上がっているか |
| 台を動かす | 丸みが変わらないか |
| 戻す | 音を立てずに止められるか |
| 全体 | 肩がすくんでいないか |
**動かす距離は短くて構いません。**丸めた形が保てる範囲が、その日の可動域です。
よくある崩れ
腰が反る
動かす距離が長すぎます。短くするだけで収まります。
背中が平らになる
伸ばそうという意識が出ています。丸みを戻してから動かします。
かかとが浮く/体重が前に流れる
体重が腕に乗っています。体重を脚側にも残すように指導が入ります。
膝を伸ばしきろうとする
裏ももが硬いと、伸ばすほど骨盤が倒れて背中が平らになります。膝は軽く曲げたままで構いません。
進める前の条件
まとめ
エレファントは、脚を伸ばす種目ではなく、背中を丸めた形を保ったまま台を動かす種目です。うまくいかないときに変えるのは回数ではなく、動かす距離だけです。
腰が反ったら短くする。それだけで、ほとんどの問題は解決します。