ピラティスのキャデラック(トラピーズテーブル)とは
**キャデラック(Cadillac)**は、ベッド状の台の四隅に柱を立て、上部にバーやスプリングを吊るしたピラティスマシンです。**トラピーズテーブル(Trapeze Table)**とも呼ばれます。
ジョセフ・ピラティスが病院のベッドにバネを取り付けたところから生まれた、という成り立ちが知られており、支えながら動かすという性格がはっきりしています。
リフォーマーとの決定的な違いは「スプリングの位置」
| リフォーマー | キャデラック | |
|---|---|---|
| スプリングの位置 | 台の下(水平方向) | 上部と側面(垂直方向も) |
| 主な役割 | 押す・引くの抵抗 | 手脚の重さを引き受ける |
| 姿勢 | 台に乗って動く | 寝る・座る・立つ・ぶら下がる |
| 使われ方 | グループが中心 | パーソナルが中心 |
スプリングが上から吊るされているため、手脚の重さをスプリングが持ってくれます。その結果、自分の力だけでは出せない可動域まで、安全に届くようになります。
これがキャデラックの最大の特徴です。負荷を足す道具というより、引き算ができる道具です。
できること
| 目的 | 使い方の例 |
|---|---|
| 可動域を出す | スプリングで脚を支えながら股関節を動かす |
| 背骨を伸ばす | 上部バーにつかまって体を吊る |
| 腹部を使う | ロールアップ系をバーの補助つきで行う |
| 部位を絞る | 上肢だけ・下肢だけを選んで扱う |
| 立位で扱う | 台の外に立ち、スプリングを引く |
寝た姿勢から立位まで姿勢の自由度が高いため、「この部位だけ」「この方向だけ」といった細かい設定ができます。
向いている人
- 自分の力だけでは動かしにくい部位がある人(可動域の制限、術後や産後の回復期など)
- 細かく負荷を調整してほしい人
- マンツーマンでじっくり見てほしい人
逆に、全身を使ってテンポよく動きたいなら、リフォーマーのグループレッスンのほうが合います。
注意しておきたいこと
キャデラックは設置面積が大きく、台数を置けないため、扱っているスタジオが限られます。グループレッスン中心のスタジオでは、置いていても使う機会がないことがあります。
「キャデラックを使いたい」という目的があるなら、パーソナル対応のスタジオを探すのが確実です。体験予約の前に、どの機種を使うかを問い合わせておくと行き違いがありません。
不調がある場合は、**吊る・ぶら下がる動きの可否を事前に伝えてください。**首・肩・腰の状態によっては選ばない動きがあります。
体験するときの確認ポイント
| 確認したいこと | なぜ |
|---|---|
| キャデラックを使うレッスンか | グループはリフォーマー中心のことが多い |
| パーソナルかどうか | 台数の都合でパーソナル限定の場合がある |
| 不調を伝えられるか | 動きの選択が変わる |
| 料金の違い | パーソナルは料金体系が別のことがある |
まとめ
キャデラックは、負荷を足す機種ではなく、支えを足せる機種です。リフォーマーと上下関係にあるわけではなく、目的が違います。
自分の力では届かない範囲まで安全に動かしたい、部位を絞って扱いたい。そうした目的があるなら、パーソナル対応のスタジオで、機種を指定して予約するのが近道です。
マシン全体の位置づけはピラティスマシンの種類4つを比較、リフォーマーについてはリフォーマーとは?にまとめています。